• 8th album

    「HOUSE」

    阿部海太郎と、阿部が音楽を担当したドラマ「京都人の密かな愉しみ」のエンディングテーマ「京都慕情」(5thアルバム『Cahier de musique 音楽手帖』に収録)が評判となった歌手・武田カオリが、10年以上の歳月をかけて共作したアルバムが遂に完成。洗練された音楽性を多方面で発揮してきた阿部が、涔々と澄んだ武田のヴォーカルのために書き下ろした曲と、そこに織り込まれる器楽曲で新境地をひらきます。12のタイトルに綴られる形あるものと、ふたりが紡ぐ形のない音楽が表現するのは、架空の女性の慎ましい生活の痕跡。ピアノとヴォーカルのデュオ、弦楽四重奏、クラリネット独奏、ハープやギター、バンジョーの音色が綾なす時間からは、存在したかもしれない誰かの静謐な意志と豊かな心情が聞こえてきます。ジャケットのアートディレクションを手掛けるのは葛西薫。現代美術作家・ミヤギフトシによる写真群が静かな気配を漂わせています。

    阿部海太郎&武田カオリ
    2023年9月20日発売 
    ¥3,000(税別)¥3,300(税込)

    全12曲 DDCM-8009

    https://ssm.lnk.to/HOUSE_UK

    収録曲:
    1. Mirror
    2. Boots
    3. Postcard
    4. Blanket
    5. Lamp
    6. Globe
    7. Model ship
    8. Kaleidoscope
    9. Comb
    10. Amber
    11. Pillow
    12. Clock

    Vocal: 武田カオリ
    Piano, Violin, Reed Organ, Kalimba: 阿部海太郎

    1st Violin: 春日井久美子
    2nd Violin: 小寺里枝
    Viola: 春日井恵
    Cello: 越川和音
    Clarinet: 新谷健介
    Guitar, Harp, Banjo, Musical Saw: 中村大史

    Photograph: ミヤギフトシ
    Art Direction: 葛西薫
    Design: 都築陽

    • Photo:Futoshi Miyagi

    プロフィール
    阿部海太郎:クラシック音楽など伝統的な器楽の様式に着目しながら楽器の今日的な表現を追求する。舞台、ドラマ、映画、さまざまなクリエイターとの作品制作などで作曲を手掛けるほか、独創的なコンセプトでコンサート企画やアルバム制作も行う。主な仕事に、蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品、森山開次演出・振付『星の王子さまーサン=テグジュペリからの手紙ー』、稲葉賀恵演出『ブレイキング・ザ・コード』、NHK『日曜美術館』テーマ曲、NHK連続テレビ小説『らんまん』など。

    武田カオリ
    :1999年にギタリスト石井マサユキとのユニットTICAを結成。以降、TICAとして多数のアルバムを発表する他、ソロ名義での客演も多数。2019年10月にはPepe California+TAKEDA KAORIとして5曲入りMini Album『Take Me Down』をリリース。阿部海太郎が音楽を手掛けたドラマ「京都人の密かな愉しみ」「グレースの履歴」ではエンディング曲を歌った。